代表挨拶

代表挨拶

Peds3株式会社 代表 千先 園子

千先 園子

MD, MPH

日本小児科学会専門医

こどものこころ専門医

千葉大学医学部を卒業後、国立成育医療研究センターで小児科後期研修、都立小児総合医療センターで児童思春期精神科に従事。Hong Kong University にてMaster of Public Health 取得。海外経験として、シンガポール国立大学病院での臨床医としての勤務および疫学研究に従事。行政経験として、厚生労働省で成育基本法の成立にあたり成育医療・母子保健領域の関連施策・事業に従事。現在は国立成育医療研究センターこどもシンクタンクおよびこころの診療科に所属。臨床現場に立ち、診療を継続中。3児の母。

所属学会:日本小児科学会、日本小児保健協会、日本小児精神神経学会、日本児童青年精神医学会、日本小児心身医学会、日本公衆衛生学会

次のような思いで当社を創業いたしました。

BioPsychoSocial Care

臨床現場で、こどもたちの病気や取り巻く環境が大きく変わり、問題がますます深刻化していることを感じています。発達や行動、こころの問題、思春期のメンタルヘルス、慢性疾患に伴う合併症や心理社会的問題、さらには社会経済格差など、現状の小児医療では十分に対応しきれていません。

現在、こどもたちが直面する健康問題はこれまで以上に複雑です。ユニセフの調査では、日本のこどもたちは身体的健康では世界1位ですが、精神的健康は37位(38カ国中)とされました※。小児医療はとても進歩していますが、病気を治すこと(Cure)はできても、こどもたちの長期的な身体・心理・社会的幸福(Wellbeing)を支援すること(Care)にはまだ課題があります。今後は、身体的治療(Biological Cure)から、身体・心理・社会的な包括的支援(BioPsychoSocial Care)に舵をきり、病院の外にも、積極的にアウトリーチをしていく必要があると考えています。

Evidence Practice Gap

BioPsychoSocial Careの重要性は徐々に認識されつつあります。多くの研究が行われ、科学的に効果が証明された介入や支援策も増えていますが、それらがこどもたちの日常生活に組み込まれる「社会実装」まで至っていない現実があります。例えば、ADHDを持つこどもたちへのペアレントトレーニング(PT)は、効果的な介入方法の一つとして科学的に裏付けられていますが、十分には普及していません。リソースの不足や地域間のアクセスの格差が障壁となっており、この「社会実装」の壁に対する取り組みが求められています。

Social Impact Startup

では、どうすればこの社会実装を進められるのでしょうか。行政や現場の経験を通じて、スタートアップが公的な役割を担い、特にデジタル技術を活用することで、社会実装を加速させる事例が増えていることを実感しています。2022年の「骨太の方針」「新しい資本主義」でもその重要性が指摘され、スタートアップ元年とされました。しかし、こども関連の分野では、ビジネスモデルの構築が難しいこともあり、民間の取り組みはまだ遅れがちです。

Peds3

Peds3は、こどもたちの無限の可能性を信じ、その可能性に限界はない(The Sky's the Limit)と考え、彼らの未来のために、社会的インパクトをもたらすスタートアップとしてこの課題に真摯に取り組んでいきます。デジタル技術を活用し、エビデンスに基づいて、「こどもたちの元気のために何ができるか」を考え続け、こどもたちとその周りの方々を笑顔にすることを目指しています。

そして、医療の枠を超えて社会へとアウトリーチし、さまざまな領域やバックグラウンドを持つ「こども応援団」の方々と協力しながら、「こどもDoTank」として、社会実装の壁を乗り越えていきたいと考えています。

※Unicef Innocenti Report Card 16 Worlds of Influence - Understanding What Shapes Child Well-being in Rich Countries (日本語版:ユニセフ・イノチェンティ研究所『イノチェンティ レポートカード16 子どもたちに影響する世界 先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か』2021年)

応援の言葉

応援の言葉

五十嵐 隆

五十嵐 隆

MD/PhD

国立成育医療研究センター理事長

これからのわが国の小児医療はバイオサイコソーシャルな視点に立って子どもと御家族を支援することを目指さなくてはなりません。小児医療に携わる全ての関係者の意識改革と行動変容が求められています。Peds3が小児医療領域のファーストペンギンとして新しい道を果敢に切り拓いてくれることを期待します。

(ご経歴:東京大学小児科教授、東京大学医学部附属病院副院長を経て現在は国立成育医療研究センター理事長を務める。日本小児科学会では会長を務めた。)

笠原 群生

笠原 群生

MD/PhD

国立成育医療研究センター病院長

Peds3のデジタル治療研究開発は、ナショナルセンターの臨床現場においても、先進医療の未来を切り拓くものと感じます。デジタル技術を駆使し、より効果的で効率的なケアを提供することで、患者の健康と福祉を向上させることが期待されます。彼女らの挑戦が、医療現場に新たな可能性をもたらし、医療の発展に大きく寄与することを心から応援しています。

(ご経歴:京都大移植外科、国立成育医療研究センター臓器移植センター長などを経て、現在同センター病院長。小児の移植分野のエキスパートでインドネシア大学、シンガポール大学などの客員教授を務める。)

梅澤 明弘

梅澤 明弘

MD/PhD

国立成育医療研究センター研究所長

AI時代に突入し、アカデミアの役割は大きく変化しつつあります。今、私たちにとって最も重要な使命のひとつが「医療技術を社会に実装すること」です。Peds3におけるバイオサイコソーシャルケアを提供するデジタル治療の開発は、この使命を具現化する取り組みであります。その理念に深く共感するとともに、このようなチャレンジに対して感謝します。

(ご経歴:慶應義塾大学医学部病理学教室助教、米国ラホヤ癌研究所研究員、国立成育医療研究センター生殖医療研究部を経て、現在は同センター研究所長。医薬品医療機器総合機構(PMDA)では2012-2017年に副審査センター長を歴任。)

五十嵐 隆

五十嵐 隆

MD/PhD

国立成育医療研究センター理事長

これからのわが国の小児医療はバイオサイコソーシャルな視点に立って子どもと御家族を支援することを目指さなくてはなりません。小児医療に携わる全ての関係者の意識改革と行動変容が求められています。Peds3が小児医療領域のファーストペンギンとして新しい道を果敢に切り拓いてくれることを期待します。

(ご経歴:東京大学小児科教授、東京大学医学部附属病院副院長を経て現在は国立成育医療研究センター理事長を務める。日本小児科学会では会長を務めた。)

笠原 群生

笠原 群生

MD/PhD

国立成育医療研究センター病院長

Peds3のデジタル治療研究開発は、ナショナルセンターの臨床現場においても、先進医療の未来を切り拓くものと感じます。デジタル技術を駆使し、より効果的で効率的なケアを提供することで、患者の健康と福祉を向上させることが期待されます。彼女らの挑戦が、医療現場に新たな可能性をもたらし、医療の発展に大きく寄与することを心から応援しています。

(ご経歴:京都大移植外科、国立成育医療研究センター臓器移植センター長などを経て、現在同センター病院長。小児の移植分野のエキスパートでインドネシア大学、シンガポール大学などの客員教授を務める。)

梅澤 明弘

梅澤 明弘

MD/PhD

国立成育医療研究センター研究所長

AI時代に突入し、アカデミアの役割は大きく変化しつつあります。今、私たちにとって最も重要な使命のひとつが「医療技術を社会に実装すること」です。Peds3におけるバイオサイコソーシャルケアを提供するデジタル治療の開発は、この使命を具現化する取り組みであります。その理念に深く共感するとともに、このようなチャレンジに対して感謝します。

(ご経歴:慶應義塾大学医学部病理学教室助教、米国ラホヤ癌研究所研究員、国立成育医療研究センター生殖医療研究部を経て、現在は同センター研究所長。医薬品医療機器総合機構(PMDA)では2012-2017年に副審査センター長を歴任。)

滝田 順子

滝田 順子

MD/PhD

京都大学大学院医学研究科 発達小児科学教授

これからの小児医療は、医療だけではなく保健、教育や福祉へのアウトリーチを行い、社会全体にアプローチすることが大切です。Peds3が目指すデジタル技術の活用は、小児がん患者の晩期合併症や慢性疾患の患者様に伴う心理社会的な手当なども期待できるのではないでしょうか。小児科医療における人材育成にも貢献し、次世代の医療と社会全体のウェルビーイング向上に大きな役割を果たすことを期待しています。

(ご経歴:国立がん研究センター研究所、東京大学大学院医学系研究科小児科准教授などを経て、現在は、京都大学大学院医学研究科発達小児科教授。現在、日本小児科学会では会長を務める。東京大学医師会賞、日本小児科学会研究学術賞、日本癌学会 JCA-Mauvernay Award 、JCA女性科学者賞など受賞。)

小枝 達也

小枝 達也

MD/PhD

⼀般社団法⼈T式ひらがな⾳読⽀援協会 代表理事 / 鳥取大学名誉教授

以前に対談したことのあるオードリー·タン氏の「No one left alone」という言葉を思い出しました。Peds3は、すべての子どもたちに必要な手立てを届けるための挑戦をしていると感じます。発達障害や心理社会的な課題が大きい領域では、リソース不足もあり、特にニーズが大きいのではないでしょうか。デジタル技術を活用して格差をなくし、全ての子どもたちが適切な医療を受けられる社会の実現に向けて、彼女らの取組を心から応援しています。

(ご経歴:鳥取大学医学部脳神経小児科助教授、鳥取大学教育学部教授、地域学部教授、鳥取大学附属小学校校長、国立成育医療研究センターこころの診療部統括部長、副院長などを経て、現在、鳥取県立療育センター院長代理。日本小児保健協会にて、2020-2023年に会長を歴任。)

山縣 然太朗

山縣 然太朗

MD/PhD

国立成育医療研究センターこどもシンクタンク副所長/山梨大学名誉教授・大学院附属出生コホート研究センター特任教授

Peds3の成育医療母子保健領域における地域医療や公衆衛生を支える革新的取り組みを応援します。彼らの取り組む最先端の技術を用いたデジタル治療は、精度の高い医療提供に留まらず、人を大切にする包括的な地域医療の質の向上につながります。地域社会に根ざした公衆衛生の強化に貢献し、持続可能なヘルスケアモデルを確立することを期待しています。

(ご経歴:山梨医科大学卒業、山梨大学医学部医学科社会医学講座教授、山梨大学保健管理センター長などを歴任。国立成育医療研究センター成育こどもシンクタンク 副所長も併任。現在、日本小児保健協会にて、会長を務める。)

滝田 順子

滝田 順子

MD/PhD

京都大学大学院医学研究科 発達小児科学教授

これからの小児医療は、医療だけではなく保健、教育や福祉へのアウトリーチを行い、社会全体にアプローチすることが大切です。Peds3が目指すデジタル技術の活用は、小児がん患者の晩期合併症や慢性疾患の患者様に伴う心理社会的な手当なども期待できるのではないでしょうか。小児科医療における人材育成にも貢献し、次世代の医療と社会全体のウェルビーイング向上に大きな役割を果たすことを期待しています。

(ご経歴:国立がん研究センター研究所、東京大学大学院医学系研究科小児科准教授などを経て、現在は、京都大学大学院医学研究科発達小児科教授。現在、日本小児科学会では会長を務める。東京大学医師会賞、日本小児科学会研究学術賞、日本癌学会 JCA-Mauvernay Award 、JCA女性科学者賞など受賞。)

小枝 達也

小枝 達也

MD/PhD

⼀般社団法⼈T式ひらがな⾳読⽀援協会 代表理事 / 鳥取大学名誉教授

以前に対談したことのあるオードリー·タン氏の「No one left alone」という言葉を思い出しました。Peds3は、すべての子どもたちに必要な手立てを届けるための挑戦をしていると感じます。発達障害や心理社会的な課題が大きい領域では、リソース不足もあり、特にニーズが大きいのではないでしょうか。デジタル技術を活用して格差をなくし、全ての子どもたちが適切な医療を受けられる社会の実現に向けて、彼女らの取組を心から応援しています。

(ご経歴:鳥取大学医学部脳神経小児科助教授、鳥取大学教育学部教授、地域学部教授、鳥取大学附属小学校校長、国立成育医療研究センターこころの診療部統括部長、副院長などを経て、現在、鳥取県立療育センター院長代理。日本小児保健協会にて、2020-2023年に会長を歴任。)

山縣 然太朗

山縣 然太朗

MD/PhD

国立成育医療研究センターこどもシンクタンク副所長/山梨大学名誉教授・大学院附属出生コホート研究センター特任教授

Peds3の成育医療母子保健領域における地域医療や公衆衛生を支える革新的取り組みを応援します。彼らの取り組む最先端の技術を用いたデジタル治療は、精度の高い医療提供に留まらず、人を大切にする包括的な地域医療の質の向上につながります。地域社会に根ざした公衆衛生の強化に貢献し、持続可能なヘルスケアモデルを確立することを期待しています。

(ご経歴:山梨医科大学卒業、山梨大学医学部医学科社会医学講座教授、山梨大学保健管理センター長などを歴任。国立成育医療研究センター成育こどもシンクタンク 副所長も併任。現在、日本小児保健協会にて、会長を務める。)

岡橋 寛明

岡橋 寛明

MBA

みやこキャピタル株式会社 代表取締役社長 パートナー

この度、Peds3社の創業に際してのシードラウンドに参加することができ大変光栄に嬉しく思います。 少子高齢化が進行するなか、小児領域における技術革新、小児医療の進化が、日本社会にとってより重要な意味をもつなかで、Peds3の取り組みは、大きな社会的インパクトを生むものと大いに期待しております。 関連する多様な大学・研究機関・医療機関や行政、関係事業者による産官学連携の更なる支援などを通じ、Peds3の今後の益々の発展に貢献し、我が国の小児医療をリードするスタートアップ企業としての成長を後押ししながら伴走してまいります。

岡橋 寛明

岡橋 寛明

MBA

みやこキャピタル株式会社 代表取締役社長 パートナー

この度、Peds3社の創業に際してのシードラウンドに参加することができ大変光栄に嬉しく思います。 少子高齢化が進行するなか、小児領域における技術革新、小児医療の進化が、日本社会にとってより重要な意味をもつなかで、Peds3の取り組みは、大きな社会的インパクトを生むものと大いに期待しております。 関連する多様な大学・研究機関・医療機関や行政、関係事業者による産官学連携の更なる支援などを通じ、Peds3の今後の益々の発展に貢献し、我が国の小児医療をリードするスタートアップ企業としての成長を後押ししながら伴走してまいります。